Cloud Week 2015@Hokkaido University
1日目
【『さくらのクラウド』を例にしたパブリッククラウドの作り方】
- ポータルもVPSのダッシュボードもUIは非常に若い社員が作っています。
【日立の考えるアカデミック分野における最適なクラウドサービス】
日立のクラウドはあまり知らなかったな。
学生/大学向けの視点は他のイベントではなかなか聞けないので面白い。
【デジタルビジネスの世界を支えるプラットフォーム】
10月から一般トライアルを開始するFUJITSU CLOUD SERVICE K5の話。
富士通はスマホから交通費精算ができない、とか、今も紙で契約書作ってますという自虐ネタw
- 新たなイノベーションが起きても、課金や契約管理は現行システムとつながざるをえない。
- 既存システムとつなぐシステムの構築
- "K5"→Knowledge,5大陸をイメージ。グローバルに知見を広げていく。
- IasS:OpenStackベース
- PaaS:CloudFoundryにIaaS連携、LaaSを拡張。
- 今後、マルチAZ、オートスケール、Dedicate,Dockerイメージインポートなどを拡張予定。
- WL-PKG:運用定義/構成定義/ソフトウェアスタック/テストセットをパッケージ化したもの。
- マルチクラウドへのデプロイを可能に。
【アカデミックな皆様のお役に立つ AWS最新情報】
AWSホワイトペーパーおすすめ。
→HPCのホワイトペーパー出たよ!
【Shibboleth IdPのサービスと認証強化】
http://wisepoint.jp/wpshibboleth.html
のお話。
- イメ-ジングマトリクス認証
- 事前に覚えた画像でワンタイムパスワ-ドを生成
- グループウェア等だけでなく、WebEx、BIG-IPなどとも連携可能。
- SAML2.0に対応していないものにはリバプロとしてサービス提供も可能。
【ハイブリッドクラウド利活用におけるITリソースの最適化 ~PrimeCloud Controllerによるクラウドマネージメントのアプローチ~】
パブリッククラウド間で自動的にVPN接続する設定も。
http://www.primecloud-controller.org/
オープンソースで提供しているとのことなので、CloudStackと組み合わせて使ってみようかと思った。
【次世代クラウドにおけるネットワークサービスインフラとは】
- NetScalerだけでなく、他社もLBにモバイル対応の機能を載せてきている。
- SSL終端がやはり、ハードウェアアプライアンスの強み。
- 2Uの筐体で80程度のLBは動く。
- NetScalerSDXで、Paloaltの仮想アプライアンスも動かせる。
- OpenStackとの連携も始めた。
【ソフトウェア管理や配布を効率化するクラウド製品ご提案】
IT資産管理の必要性。- ASSETBASEではWindowsのパッチだけでなく、AdobeやJava、ブラウザのパッチ配信も可能。
- クラウドサービスとして提供しています。
- 大学で一番、ウケがいいのは、ソフトウェアのライセンス数管理。
- 買収された会社、クラウド版、ローカルインストール版なども辞書を使用して正しくライセンス管理が可能。
- DownloadStationの説明。インストーラをポリシー付きのバイナリとしてラッピング
- インストール台数
- インストール期限
- パスワード設定
などが可能に。
- クラウドサービスにしたメリットは学内ネットワークだけでなく、インターネットでも監視可能ということ。(学校の先生は家に持って帰ることが多い…)
【京都大学におけるプライベートクラウド環境の現状と課題】
部局の力が強く、個別に整備されてきた京都大学の情報基盤を「集約と共有」ということで作り替えていくお話。
- 学生向けのホスティングサービスで、public_htmlの下にwordpress入れて提供とか怖い。
- 昨今の様々な問題を受け、京都大学では9/1付けで論文、研究データなどをすべて、少なくとも10年間保存する。という通達が出た。
- 現在、動画配信サービスはあまり活用されていないが、教育の動画はたくさんあるので活用していきたい。
2日目
【アプリケーション中心型オーバーレイクラウド】
- データ解析プラットホームの構築
- アプリケーションごとに最適(占有)プラットホームを自動的かつ高速に構築する基盤が必要
- 現状は2週間~1ヶ月を要している。
- 仮想ネットワーク
- SINET5ではバックボーンが100GBps。オンデマンドでL2VPLSを作成可能にしていく。
- RNA-Seq01のコンテナ対応
- Dockerでコンテナ化
【クラウドブローキングのための述語論理式によるシステム記述について】
- ブローカーの3つの仕事
- 仲介:クラウドサービスを提供する
- 統合:新たなサービスを提供する
- 調停:動的にサービスを選択する
- システムに対する要件(=相互依存した制約条件の集まり)を述語論理式として記述し、システム記述を表す式とする。
- この式を用いて、クラウドの資源最適化を行うBrokerをフレームワークとして定義していく。
【クラウドバーストバッファによるクラウド・スパコン間連携】
- クラウド上のデータを使用するには、低帯域のWANが問題。
- バーストバッファによるインタークラウド間のI/Oアクセラレーション
- コストの問題から、クライアントにSSDを入れるのではなく、バーストバッファサーバとしてリモートファイルシステムとの間に入れている。
【塩基配列データベースを中心とした生命・医学系研究の解析基盤の構築】
- 個人ゲノム情報のアーカイブを日米欧3極で運用開始。
- DDBJはJST傘下のNBDCと共同でJGAを運用。
- 可能なものはDockerに移していく。
【ユーザー駆動型・大域アプリ連成フレームワーク】
- 連成計算アプリケーション
- 複数のアプリで構成されるアプリが増えている。Ex:Pre-Post連携タイプなど
- ネットワーク的に離れた他大学へノードをオフロードしても、処理性能が向上する場合がある。
- 5コアを要するシミュレーションをオフロードした場合、 東工大4コア<東工大4コア+九州大1コア となった。
- フレームワーク設計の方針
- Well-knownサービスだけで構築
【Innovation at Global Universities by Amazon Web Services】
英語でのセッション。同時通訳はないので、スライド見ながらなんとか意味を理解するので手一杯。
以後は司会と懇親会準備のためメモなし。
3日目
【Dockerの概要、最新情報アップデート】
- AmazonEC2ContainerService
- GoogleContainerEngine
- Hyper-V Container
と出そろった。
【Dockerの分散に関する手法の提案と SDNへの対応】
- CI環境をネットワーク設定まで同一な状態で提供しています。
- なぜDockerに注目するのか。
- 開発者の未来を変える
- 洗練された機能だけが必要十分数存在している
- コードが無駄に大きくない
- 最初にaufsを採用したのがが秀逸。
- 差分記録ができるので、同一イメージから複数のコンテナ起動ができる。
- libnetworkはまだ発展途上。
- 現状ではBridgeによるネットワークのコントロールとVXLANが少し実装されているだけ。
- Windowsのドライバはファイルはあるがあきらかに動く代物ではない。
- Wakame-vdc+OpenVNetでDockerを扱う。
- Dockerのいいところは1台のマシンで動かすところ
- オーケストレーションのツールは出てきたけれど…
- 1つの大きなコンピュータに見せればいいじゃないか
→仮想データセンタを作ろう!
Dockerのいいところだけではなく、変えたいところなどすばらしい講演。
【Dockerとインフラ運用自動化とIoT】
TIS松井さまからのお話。
Twitterのアイコンと顔がつながってよかった。
- Dockerコンテナを使い捨てにするのであれば、オーケストレーションツールによる冪等性はなくてもかまわない。
【Mesosで作るDocker実行環境の共有】
次回のDockerハンズオンは10月前半に予定されているらしいので、ぜひいきたい。
【ハイパーコンバージドインフラによる仮想化環境とストレージの進化】
- 無理矢理コンテナの話をねじこんだw
- ストレージ拡張専用のノードもラインナップしました。
CloudStackユーザ会で直接聞いたときには、3ノードで400万ぐらいのグレードがあるとのことでした。
【DESTCloud のこれまでとこれから】
大学の同級生である柏崎くんのお話。大阪大学主導でインタークラウドストレージの研究を行う。
ということで、協力ベンダーであるクラウディアン、スキャリティ様からの招待講演。
【インタークラウドストレージの検討】
- PublicCloud間インタークラウドの課題
- 基本的には条件が対等でないと契約が成立しない。
- クラウドコネクターの事業が台頭してくる可能性は高い。
- ストレージはCPUパワーをあまり使用しないので、
- IoTのデータを受け取ったら、そこで保存してしまう。
- 余剰のCPUパワーで計算してしまい、結果だけを転送する
みたいな使い方も考えられる。
【Software Defined Storageを用いた広域分散構成の考察】
クラディアンと同様にS3互換APIを実装。このへんはオブジェクトストレージとしてどこも似たり寄ったり。
いずれにせよ、クラスタを組んだサーバの上段にLBをはさんでRESTのリクエストをノードに振り分ける。
- イレイジャーコーディング/レプリケーションのポリシーが選択可能
- コネクタサーバを挟んで、NFSやSMBのプロトコルも使用可能。
- コネクタサーバにはキャッシュ機能を実装。
- リコンストラクト時の不良発生を考えると、RAID6でようやく、ディスク1本の障害に耐えられると考える。
- Yahooでは24時間、ディスクを差し替えつづける仕事もあったお…
- レプリケーション:耐性重視。
- イレイジャーコーディング:容量、I/O重視。(ファイル格納ノードが分割されることでシーケンシャルリードが上がる。)
- イレイジャーコーディングのポイント
- 利用効率が高い
- スペアディスクが不要
- スループットを高めやすい
クラウディアン様もスキャリティ様も 「ネットから拾ってきた絵ですから…」 と時事ネタw
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