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2015/02/27

OSC 2015 Tokyo/Spring

●経産省主催のシンポジウム
【”攻めのIT活用”とOSSへの期待】
1. IoT時代にむけた新たな情報政策について
・ドイツではモノ作り企業とソフトウェア企業が組んでコンソーシアムを形成
→Googleの自動運転が危機感を煽っている

やはり、”オープン”という言葉が大きなキーワード

2.IoT時代における「攻めのIT経営」について
・日本企業の生産性は欧米企業に比して低く、特にサービス業をはじめとする非製造業分野の低生産性は深刻
米国:生産やサービス開発強化、ビジネスモデル変革が上位
日本:ITによるコスト削減がメイン

・現状では、企業内のIT部門は「守りのIT」が担当業務だと社内で認識されている。
・IT部門は主体的にビジネスをする部署と認識されていない
→現状、技術者はベンダーにしかいない

◆優れたIT経営を行っている上場会社を「攻めのIT経営銘柄」として選定・好評することによって企業による「攻めのIT経営」を促進していく
「なでしこ銘柄」を参考(パクリ)に。

3.オープンテクノロジーとユーザが作るIT活用の未来
どうやって、どのような変革を起こしていくか?を一緒に考えていきましょう。

正直、経産省の役人がイベントに来てブースを見て回るなんてことをすると思わなかった。


【クラウド事業者からみたOSSの活用と課題】
・国内でもクラウドファーストが浸透してきている傾向が顕著
・OpenStackのシェアは去年と比べて倍増

●クラウド事業者で利用されているOSS
Docker、Kubernetes、ApacheMesos、OpenStack、Ansible、ownCloud、ApacheHadoop、OpenDaylight

・SaaS
ownCloud,WordPress

・PaaS
CloudFoundry,OpenShift,Chef,Ansible,Puppet,Docker,CoreOS

・IaaS
Ceph,GlusterFS、OpenDaylight、OpenContrail、Midonet

●クラウド事業者がOSSを利用するメリット
・広く利用されており、オンプレミス環境の互換性が提供できる。
・カスタマイズできる。開発コミュニティに参加できる。
・情報量が多い
・ソースコードが見える
・機能開発が早い

●課題
・実際にはOSSベースのベンダー製品を利用することが多い。
 →固有のカスタマイズ部分のソースコードがみれない。
 →独自パッチがあたっている

・開発が早いが
 →情報がすぐに古くなる
 →新規機能追加によるデグレ
 →下位互換性のないアップグレード

・他の事業者でも原則、同じように使える
 →競争力を確保するためには独自の工夫が必要
 →SIerに丸投げでなく、事業者側の開発力が鍵に

●課題への対応
・コミュニティの育成
 →ノウハウ、ナレッジの発信と共有

・人材育成
 →OSSの組み合わせを考えられるアーキテクト
 →ソースコードもある程度見れるインフラエンジニア
 →OSSの開発、カスタマイズができるプログラマ
 →英語でのコミュニケーション能力

・業界横断での情報共有、マインド育成
 →クラウド事業者同士の情報交換会
 →OSSを利用しているベンダーへの要望提出

●まとめ
・クラウド環境での利用を想定したOSSが活発に開発されている
 OS、DB等も含めるとOSSはクラウドを支える屋台骨
・独自開発をすすめるクラウド事業者も内部ではOSSを積極的に活用


【OSSが切り開くソフトウェアの可能性】
PostgreSQLのお話。
●黎明期(1996-2002)
・機能的、性能的な制限からミッションクリティカルな利用は一部分野にとどまる
・日本語対応、マニュアル整備のためにコミュニティが立ち上がる

●本格利用期(2003-2006)
・実用的な機能拡充が進み、性能も向上
・多くの業務システムでPostgreSQLの採用が進む
・Windows対応によりユーザベースが一気に広がる
・PostgreSQLを商用サポートするベンダーの登場

●発展期(2007-)
・PostgreSQLの機能的性能的優位性が確立される
 レプリケーション/クラスタ
 マルチコア対応進化
 全文検索
 JSON等の非構造化データへの対応
 GISデータへの対応
・ミッションクリティカルな用途での利用が増加

●OSSをベースに様々なビジネスが開花
・PostgreSQLはライセンスが緩い
→forkして開発した製品のソースを公開する必要がない。

にも関わらず、色々な製品からオープンソースへ成果の還元がされている。
→PostgreSQL自体が発展すれば、その先に新たなビジネスが生まれると考えているから。

●ロシアではじめてPostgreSQLカンファレンス開催
→過去最大のPostgreSQLカンファレンス
→大臣が挨拶
→大臣自身がPostgreSQLユーザ!

●将来
・ユーザ、SIer、OSS専門ベンダのすべてが多かれ少なかれ、ソースコードレベルでOSSをいじるようになる。
・作る人/使う人のような区別が無意味に。
・OSSエンジニアの増加と流動性の増大

ユーザが自分達でOSSのコードも含めて使いこなすようになるとOSSのサポートの提供だけでは仕事がなくなる可能性はあります。
先進的なユーザの皆様からみて価値のあるサービスを提供する必要があります。


【オープンソースRDBMS最新版(PostgreSQL9.4/ MySQL5.7/ Firebird3.0)機能ランダウン】
・以前SQL3とされていた規格がSQL99となった。

●SQL99
・スキーマ定義
 BOOlEAN,ARRAY,LOB,ユーザ定義型
・データ操作と演算子
 CTE、WITH句
 OLAP機能
 UNION,JOIN経由の更新、カーソル操作の改善
・アクティブデータベース
 SQL/PSMを定義
・セーブポイント

●SQL99以後
・Window関数
・シーケンスジェネレータ
・新しいカラム型
 auto-generated values,identify-columns
・MERGEステートメント

●SQL2003 SQL/MED
・PostgreSQL
 dblink
 FDW:9.1でサポート

●Firebird
 2.5より外部句襟としてサポート

●MySQL
 Federatedテーブルがあるが新規開発は停止
 →MariaDBで後継機能を実装予定

●SQL2003 SQL/MM
・全文検索
・MySQL5.7からInnoDBでFullTextSearchを実装(予定)
・Groonga
 ただし日本語は区切りがないので外部で実装
 MySQLバインディング:Mroonga
 PostgreSQLバインディング’PGroonga
 Firebirdは…

・GIS対応
 PostgreSQL→PostGIS
 MySQL→5.7からInnoDBで対応!
 Firebirdは…

●SQL:2008
・MERGEとDIAGNOSTICの拡張
・TRUNCATE TABLEステートメント
・CASEのカンマ句切りWHEN句

●SQL:2011
・MERGE内でのDELETE
・パイプラインDML
 →テーブルに複数行をINSERTした結果が表として取得できます。autogeneratedを持つ場合などに便利。(従来だと最後or最初の行だけ)
・Limited Fetch
・Collection type拡張

実際には実装されていない機能が多々あります。

●トリガ
・DDLトリガ
 PostgreSQL9.3以降のみサポート

・DBトリガ
 Firebirdのみサポート。
 CONNECT,DISCONNECT,TRANSACTIONなどで実行

●再帰クエリ
PostgreSQL8.4以降
Firebird
でサポート

●MySQL5.7新機能
・InnoDBパフォーマンスアップ
 →一時テーブルもInnoDB化
・運用効率化
 →オンラインDDLの改善
・FTS
・GIS
・レプリケーションの柔軟な運用

●PostgreSQL9.4
・マテビュー改善
・JSONBのサポート
・postgresql.confへのSQLアクセス
・WALのパフォーマンス改善

●Firebirdの利点
・組み込み!
 LibreOfficeBase4.2からFirebirdのembeddedが使えるようになりました。

DBはやっぱり好みとしてPostgreSQL。シェアでMongoDBに抜かれたらしいけど。


スタンプラリーでポーチと、アンケートのくじ引きで時計をいただいて撤収。
明日はCloudStackでAR Drone動かすセッションがあるから行きたいんだが子守が…

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