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2015年2月

2015/02/27

OSC 2015 Tokyo/Spring

●経産省主催のシンポジウム
【”攻めのIT活用”とOSSへの期待】
1. IoT時代にむけた新たな情報政策について
・ドイツではモノ作り企業とソフトウェア企業が組んでコンソーシアムを形成
→Googleの自動運転が危機感を煽っている

やはり、”オープン”という言葉が大きなキーワード

2.IoT時代における「攻めのIT経営」について
・日本企業の生産性は欧米企業に比して低く、特にサービス業をはじめとする非製造業分野の低生産性は深刻
米国:生産やサービス開発強化、ビジネスモデル変革が上位
日本:ITによるコスト削減がメイン

・現状では、企業内のIT部門は「守りのIT」が担当業務だと社内で認識されている。
・IT部門は主体的にビジネスをする部署と認識されていない
→現状、技術者はベンダーにしかいない

◆優れたIT経営を行っている上場会社を「攻めのIT経営銘柄」として選定・好評することによって企業による「攻めのIT経営」を促進していく
「なでしこ銘柄」を参考(パクリ)に。

3.オープンテクノロジーとユーザが作るIT活用の未来
どうやって、どのような変革を起こしていくか?を一緒に考えていきましょう。

正直、経産省の役人がイベントに来てブースを見て回るなんてことをすると思わなかった。


【クラウド事業者からみたOSSの活用と課題】
・国内でもクラウドファーストが浸透してきている傾向が顕著
・OpenStackのシェアは去年と比べて倍増

●クラウド事業者で利用されているOSS
Docker、Kubernetes、ApacheMesos、OpenStack、Ansible、ownCloud、ApacheHadoop、OpenDaylight

・SaaS
ownCloud,WordPress

・PaaS
CloudFoundry,OpenShift,Chef,Ansible,Puppet,Docker,CoreOS

・IaaS
Ceph,GlusterFS、OpenDaylight、OpenContrail、Midonet

●クラウド事業者がOSSを利用するメリット
・広く利用されており、オンプレミス環境の互換性が提供できる。
・カスタマイズできる。開発コミュニティに参加できる。
・情報量が多い
・ソースコードが見える
・機能開発が早い

●課題
・実際にはOSSベースのベンダー製品を利用することが多い。
 →固有のカスタマイズ部分のソースコードがみれない。
 →独自パッチがあたっている

・開発が早いが
 →情報がすぐに古くなる
 →新規機能追加によるデグレ
 →下位互換性のないアップグレード

・他の事業者でも原則、同じように使える
 →競争力を確保するためには独自の工夫が必要
 →SIerに丸投げでなく、事業者側の開発力が鍵に

●課題への対応
・コミュニティの育成
 →ノウハウ、ナレッジの発信と共有

・人材育成
 →OSSの組み合わせを考えられるアーキテクト
 →ソースコードもある程度見れるインフラエンジニア
 →OSSの開発、カスタマイズができるプログラマ
 →英語でのコミュニケーション能力

・業界横断での情報共有、マインド育成
 →クラウド事業者同士の情報交換会
 →OSSを利用しているベンダーへの要望提出

●まとめ
・クラウド環境での利用を想定したOSSが活発に開発されている
 OS、DB等も含めるとOSSはクラウドを支える屋台骨
・独自開発をすすめるクラウド事業者も内部ではOSSを積極的に活用


【OSSが切り開くソフトウェアの可能性】
PostgreSQLのお話。
●黎明期(1996-2002)
・機能的、性能的な制限からミッションクリティカルな利用は一部分野にとどまる
・日本語対応、マニュアル整備のためにコミュニティが立ち上がる

●本格利用期(2003-2006)
・実用的な機能拡充が進み、性能も向上
・多くの業務システムでPostgreSQLの採用が進む
・Windows対応によりユーザベースが一気に広がる
・PostgreSQLを商用サポートするベンダーの登場

●発展期(2007-)
・PostgreSQLの機能的性能的優位性が確立される
 レプリケーション/クラスタ
 マルチコア対応進化
 全文検索
 JSON等の非構造化データへの対応
 GISデータへの対応
・ミッションクリティカルな用途での利用が増加

●OSSをベースに様々なビジネスが開花
・PostgreSQLはライセンスが緩い
→forkして開発した製品のソースを公開する必要がない。

にも関わらず、色々な製品からオープンソースへ成果の還元がされている。
→PostgreSQL自体が発展すれば、その先に新たなビジネスが生まれると考えているから。

●ロシアではじめてPostgreSQLカンファレンス開催
→過去最大のPostgreSQLカンファレンス
→大臣が挨拶
→大臣自身がPostgreSQLユーザ!

●将来
・ユーザ、SIer、OSS専門ベンダのすべてが多かれ少なかれ、ソースコードレベルでOSSをいじるようになる。
・作る人/使う人のような区別が無意味に。
・OSSエンジニアの増加と流動性の増大

ユーザが自分達でOSSのコードも含めて使いこなすようになるとOSSのサポートの提供だけでは仕事がなくなる可能性はあります。
先進的なユーザの皆様からみて価値のあるサービスを提供する必要があります。


【オープンソースRDBMS最新版(PostgreSQL9.4/ MySQL5.7/ Firebird3.0)機能ランダウン】
・以前SQL3とされていた規格がSQL99となった。

●SQL99
・スキーマ定義
 BOOlEAN,ARRAY,LOB,ユーザ定義型
・データ操作と演算子
 CTE、WITH句
 OLAP機能
 UNION,JOIN経由の更新、カーソル操作の改善
・アクティブデータベース
 SQL/PSMを定義
・セーブポイント

●SQL99以後
・Window関数
・シーケンスジェネレータ
・新しいカラム型
 auto-generated values,identify-columns
・MERGEステートメント

●SQL2003 SQL/MED
・PostgreSQL
 dblink
 FDW:9.1でサポート

●Firebird
 2.5より外部句襟としてサポート

●MySQL
 Federatedテーブルがあるが新規開発は停止
 →MariaDBで後継機能を実装予定

●SQL2003 SQL/MM
・全文検索
・MySQL5.7からInnoDBでFullTextSearchを実装(予定)
・Groonga
 ただし日本語は区切りがないので外部で実装
 MySQLバインディング:Mroonga
 PostgreSQLバインディング’PGroonga
 Firebirdは…

・GIS対応
 PostgreSQL→PostGIS
 MySQL→5.7からInnoDBで対応!
 Firebirdは…

●SQL:2008
・MERGEとDIAGNOSTICの拡張
・TRUNCATE TABLEステートメント
・CASEのカンマ句切りWHEN句

●SQL:2011
・MERGE内でのDELETE
・パイプラインDML
 →テーブルに複数行をINSERTした結果が表として取得できます。autogeneratedを持つ場合などに便利。(従来だと最後or最初の行だけ)
・Limited Fetch
・Collection type拡張

実際には実装されていない機能が多々あります。

●トリガ
・DDLトリガ
 PostgreSQL9.3以降のみサポート

・DBトリガ
 Firebirdのみサポート。
 CONNECT,DISCONNECT,TRANSACTIONなどで実行

●再帰クエリ
PostgreSQL8.4以降
Firebird
でサポート

●MySQL5.7新機能
・InnoDBパフォーマンスアップ
 →一時テーブルもInnoDB化
・運用効率化
 →オンラインDDLの改善
・FTS
・GIS
・レプリケーションの柔軟な運用

●PostgreSQL9.4
・マテビュー改善
・JSONBのサポート
・postgresql.confへのSQLアクセス
・WALのパフォーマンス改善

●Firebirdの利点
・組み込み!
 LibreOfficeBase4.2からFirebirdのembeddedが使えるようになりました。

DBはやっぱり好みとしてPostgreSQL。シェアでMongoDBに抜かれたらしいけど。


スタンプラリーでポーチと、アンケートのくじ引きで時計をいただいて撤収。
明日はCloudStackでAR Drone動かすセッションがあるから行きたいんだが子守が…

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2015/02/25

OSS運用管理ツール(Hinemos、Zabbix)最新動向セミナー 2015春

【クラウド/サーバ仮想化の動向と、運用管理ツールに求められること】
・日本はメインフレーム、UNIXが他国に比べて多い。
・旧来のITの象徴として、なぜか大和の写真w
 →大砲主義を表してるらしい。

ひとつの管理ソフトですべてを賄うのは難しいですね、との言葉。
レッドハットがそんなこと言うと思わなかった。

・次期OpenShiftはkubernetesとDockerを全面に押し出します。


【クラウド時代の運用管理ツール「Hinemos 」最新動向】
HinemosWorldで見たのと同じ資料でした。

Hinemosは”一元管理可能です”って言っちゃうんだ…


【Zabbix 3.0の最新動向とクラウド、オンプレミス、リモート拠点の一元監視】
JMXの監視を試してみようか。
VMware監視で見つけたVMのホストインベントリが設定できないんですがそれは…
・自社移転でインフラ構築したときの監視をネタとして紹介
・サポートの問い合わせ内容を検証するためにDockerを導入しました。
・クラウド上からスマートフォンへチャットで障害をプッシュ通知。
・チャットボットを利用した音声通知を作成中→ボットもZabbixで監視

●3.0の新機能
・サーバー/プロキシ/エージェント間の通信を認証&暗号化
・任意のタイミングで監視データ取得/housekeeper
・LLDの強化

・新UI
 →見た目はあまり変わらないけど、PHPのコードは大幅に書き換えた。
・グラフ、マップ、スクリーンをユーザー間で共有
 これはすばらしい改良!

・Zabbix設定バックアップツールを提供しています。
 →アクティブ-アクティブ構成の設定複製のために使用できます。


【ZabbixでPostgreSQLを監視、pg_monz v2.0のご紹介】
・zabbix_senderで複数の監視データを返却

ベータ出てたのね。使ってみようか。
・対象バージョン
 Zabbix2.0以降
 PostgreSQL9.2以降
 pgpool-II 3.4以降

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2015/02/20

Developers Summit2日目

【「DevOps」やってみた。そして、気づいたこと、陥ること、見直すところ】
最終的には、
・みんな仲良くやろうぜ!
で締められました。

【進化する!インテル? RealSense? テクノロジー】
* 次世代のインターフェース
音声、顔、手など。
* RealSense3Dカメラ(深度センサ付き)の開発キットを$99で予約受付中
* SDKは無料でダウンロード可能
* もうRealSense積んだパソコンがリリースされます。
* SDKは今年中にAndroidもサポートします。
* タブレット内蔵型のカメラも出す予定です。
* Coreプロセッサの第4世代(Haswell)以降が必要です。
* OSは今のところWindows8.1のDesktopMode
* Windows8.1のMetroModeとWindows7はこれからサポート
* Kinectは全身の動きをトラッキングするのでカメラからちょっと離れる必要がある
* RealSenseはパソコンの近くを想定。手と指の22点をトラッキング
* デモすげぇぇぇぇ!
→キャラクターがカメラに合わせて舌出したり、ポリゴンキャラクターに自分の顔をはめ込んだり。

【システム開発を前進させるためのGradle導入法】
●自動化と開発現場の状況
* 自動化とは
** 定型的なものほど導入しやすい
** 繰り返し行うほどコストメリット高
** 手作業による人的ミスの排除
** 手順書メンテナンスという苦行から解放

* 昨今の自動化の流れ
** テストの自動化
** 継続的インテグレーション
** 継続的デリバリー
** 環境構築の自動化

* 開発現場での自動化
** ビルド、ユニットテスト、デプロイ、ソース・DDL・DMLの自動生成

* ドキュメントのチェック、納品作業などは手作業のままのところが多い

●Gradleとは
* OSSの自動化ツール
* GroovyベースのDSLで定義を技術
* Apache License2.0
* 最新バージョンは2.3
* IDE連携にやや難あり→最新でWTPサポートが改善されました

●なぜGradle?
* ビルドスクリプトが簡潔に書ける
* 適用範囲が広い
* いろいろな言語に対応(中)
* Androidの公式ビルドツール
* 2.0以降はC/C++にも力を入れている

●環境
* JVMだけでOK
* JAVA_HOMEの設定は必要。
* JDK8を推奨。→Gradle2.0以上を使用してください。

●自動インストール方式
* Gradleラッパーにより利用者に明示的なインストール、設定をさせずに配布可能
* gradlewコマンド実行で初回実行時にダウンロードしてそのまま実行
* 使用するGradleに社内向けカスタマイズをしておける

●スクリプトによる簡潔な記述
* GroovyDSLによる簡潔な記法
* Javaのコードをそのまま書くことも可能

●Javaライブラリとの親和性
* ドキュメントのチェックや自動生成などではApachePOIが大活躍
* Excel参照なら、GExcelAPIがオススメ

●互換性重視のAPI提供
* 後方互換性に配慮した機能ライフサイクルポリシーによって段階的な機能の追加や廃止を実現
* バージョンアップによる影響を小さくし、より安定的に機能を提供

●他のビルドツールの資産活用
* Ant
** build.xmlをそのまま実行可能
** タスクレベルでの実行も可能

* Maven
** MavenCentralリポジトリを参照可能
** pom.xmlからビルドスクリプトを生成

●柔軟なプラグイン導入方式
* プラグインが作りやすい
* 段階的に定義が可能
** 直書き→スクリプトの分割→モジュール化

●Gradle導入法と移行
* 導入パターン
** 管理系支援ツールとして
** →データ集計、レポート出力など
** 開発支援ツールとして
** →自動生成、テスト支援など
** ビルドツールとして
** →新規導入or既存ビルドツールから移行

●タスクのリファクタリング
* タスクは単一責務を考える

●プラグインの抽出
* 他のプロジェクトにも利用可能なタスクはプラグインとして切り出し


【おさえておきたいモダンなチーム開発を支えるツール連携】
https://www.atlassian.com/ja/
のツール紹介&デモ

* "開発"だけがチーム開発ではないです。
* 企画、開発、運用の協調が大事です。


【社内スタートアップによる組織の成長に伴い発生する痛みとその解決策について(拡大版)】
slideshareにアップされてるし、おもしろいので話に集中。
相変わらず周りはカシャカシャうるさいです。

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2015/02/19

Developers Summit1日目

【うちのWebサイトが使えなくなる!? SSL署名アルゴリズム「SHA-2」移行のポイントと、複数証明書の管理・運用の効率化 】
・Chrome39以降、SHA-1のサイトでは警告を出す。
・2008年にMD-5の証明書が破られてSHA-1にした。
・Microsoftは2017/1/1以降、SHA-1を利用したサーバ証明書の受け入れを停止(玉虫色)
・MozillaはGoogleと同じように警告を出すように、2015年の早い段階でバージョンアップ
・サーバ間通信はすべてのサーバでSHA-2に置き換える必要がある。
・古い携帯はSHA-2に未対応のものがあります。
・ルートCAがSHA-1でも中間証明以降がSHA-2ならChromeでも警告はでません
・シマンテックではSHA-2接続の検証サイトを用意しています
・CSR生成の手順は変わりません
・クロスルート証明も引き続き発行します
・SHA-1証明書は2016年末までが有効期間です。

【DMM.make AKIBAが出来るまで、そしてこれから。】
・Ti64ではなく、純チタンでの出力ができるよ!
→NTTデータが販売してくれました。5万円/キロとドイツから輸入する場合の半額ぐらいです。
・ソフトウェア技術者の見学が増えています。
・秋葉原には試験機材(高温、振動など)まであります。
・チップマウンタもあります。
・"グローバルニッチ"という言葉
・ハードウェアをもう少し簡単に考えていきましょう

【体感!「IBM Bluemix」が実現するリアルに迅速な開発】
* オンプレorIaaSからBluemixへの移植時に考慮する点
# アプリケーションの言語
# DBサーバの互換性
# デプロイ方法の違い
# DBの接続情報
# ログってどこにあるの?

# アプリケーションサーバの選択肢
→CloudFoundryにあるビルドパックを持ち込めます。Apache+Perlもあるよ
→DevOpsもビッグデータ解析もあるよ。Dockerもあるよ。
# データベースの選択肢
→NoSQLもあるよ
# war/earのままでデプロイ可能
→CloudFoundryの標準CLIでOK
# DBコネクションだけは注意が必要
バインドしたサービスの接続情報は環境変数から取得可能(JSON形式)
セキュアな接続が可能になります。
# 運用ログ
→APサーバのログはビルトインで見えます。


* Watson(人工知能)のサービスが使えるのはBluemixだけ!
現在、英語とスペイン語だけが対象ですが、日本語レッスン中です。


【NginxとLuaを用いた動的なリバースプロキシでデプロイを 100 倍速くした】
* Cybozuでは自前で1000台超の物理サーバをホスティング。VMは数倍。
* 1億リクエスト/日
* サブドメイン処理の裏側
1サブドメインごとに1設定ファイル →設定変更にかかる時間が線形で増えていく

●ミッション:設定変更を1秒で終わらせる
* これまではLBとしてApache2.2を使用
→サブドメインごとに設定ファイルが必要
→設定ファイルを安全にリロードするには再起動が必要
* 仕組みの転換
→サブドメインのアクセス時に設定ファイルを動的に読み込む
* どうやる?
Apache2.4にパッチをあてすぎると、本家の変更に追随できなくなる。
そうだ!Luaがあるじゃないか!
→実績十分のnginxを採用。

●nginxとlua-nginx-module
* nginxはイベント駆動型のHTTPサーバ
→大量リクエストの処理が得意

●nginxの設定の基本
* location
URIに応じて設定を変えるためのディレクティブ

* internal redirect
location間を移動する仕組み

* lua-nginx-module
HTTP処理の様々なタイミングでluaを記述した任意のコードを実行できる
可能なこと
→HTTPヘッダの読み書き
→locationに対応するアクセス
→internal redirect

●データベースファイルの読み込み
* テキスト形式
luaを使って、Hostヘッダをもとにファイルを読み込む

●アクセスごとに設定すべきこと
# 利用アプリケーション
URLのパスで振り分け
# IP制限
標準モジュールではアクセスごとに動的制限はできない。
割りきってガリガリ書きました。
# Basic認証
標準モジュールでリクエストごとにパスワードファイルを変更することができる。
がしかし、認証自体が全ドメインにかかってしまう。
認証の必要ないサブドメインも存在する。
Basic認証の必要ない場合に、accessフェイズより前にluaでinternal redirectするようにした。
# クライアント認証
クライアント証明書はSSL/TLS接続で利用できる認証方法
サーバ証明書とは別にHTTPサーバがクライアントに証明書を要求する。
クライアントはサーバが持つCAが発行した証明書を送信する必要がある。
CybozuではサブドメインごとにCAを作成。

SNIはTLS拡張のひとつでTLSハンドシェイク時にアクセスしたいFQDNをサーバに渡すこと。
NameVirtualHostでもFQDNごとに証明書を変えることができる。
クライアント認証では対応するサブドメインの証明書だけがリストアップされるようにしたい。
(デフォルトではブラウザに複数の証明書がインストールされているとORIGINが同じものが全部出る)

●LBを複数サーバにした場合の問題
→LBごとにSSLハンドシェイクを行うので、iOSだと証明書選択ダイアログが複数回でる。
→LB全体で状態を共有できない

そのため
* 複数サーバ間でのセッション共有パッチ
* DoS対策のためのセマフォパッチ
を作成しました。OSSとして公開予定です。

●パフォーマンスについて
リクエストごとにluaを実行するためパフォーマンス劣化が懸念されたが問題なし。

●nginxによるメリット
* 大量のコネクションを扱えるのでkeepalivewp伸ばした
* 送信トラフィックが顕著に落ちた
* サーバ証明書の送信量が減ったことが理由

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2015/02/04

CTC cloudageフォーラム

【GeneralSession:ジェネラルセッション】
・イノベーション推進室、クラウドイノベーションセンターができました。
・社長の話は少子高齢化ついて。2050年には日本の人口が3000万人=東京+大阪+愛知が消える。
・社長の話の後はビーコンの話。
・タイミングが予測不可能なトラフィックに対応する基盤をNew workloadと呼ぶことにした。
・IaaS事業者の75%が今後2年以内に再設計、再ブランディング、サービス廃止の決断をせまられる。
・Virtustreamとの業務提携を本日発表。
・SAPとの協業も発表。

第1世代:メインフレーム
第2世代:IAサーバ・仮想化
第3世代:クラウド
と定義。

【Lunch-3:ライフサイエンス業界向けクラウドサービス】
・製薬会社でもインフラをいれてしまうと、GAMPに対応したドキュメント作成が必要なのでITへのコストがかさむ。
 →CSV済みの基盤としてPharmaCUVICを用意しました、というお話。ElasticCUVIC上に構築。

・計画・設計書5種、構築5種、運用10種、台帳9種などすべて含めると177種のドキュメントを用意。
 →監査に対応するためにこれだけの文書が必要。

【C-1:Facebookが いいね!する次世代インフラ:OCP】
次世代インフラの要件:
・オープン&スタンダード
・コスト削減
・拡張性
・俊敏性&柔軟性

●答えはOpen Compute Project
http://opencompute.org/
http://opencomputejapan.org

OCPでは…
・パワーサプライはラックに搭載。
・管理モジュールは削除
・21インチ幅に(ラックサイズは変えない)
・80%のパーツが3分以内に交換可能
・ケーブル、スイッチはすべて全面に配置

●Open Cloud Package
・取り除いたパーツのためにソフトウェアでの管理が必要。
Docker、パブリッククラウドは今後対応予定。

CTCが検証して、各OSSの連携部分の作り込みはするが、ノウハウおよびすべてのソースコードをオープン化。

・インフラCIにはAnsibleも採用
・監視はZabbixとelasticsearch

●デモ
・ベアサーバ追加時の自動認識
・WEB/DBスタックのデプロイ(仮想、ベアメタル混在)

1.OCPのハードウェアをパワーバスに差し込むと自動起動
2.ネットワークケーブルを繋ぐ
3.PXEブートで放置するとLiveCDからブート
4.起動プロセスの最後で情報収集のスクリプトが実行され、管理サーバに送信されて空きリソースとして登録される。
5.OpenStackAPIで仮想マシンのデプロイ、cobblerでベアメタルデプロイ

【E-2:デモで実演!デスクトップ仮想化の”その次”】
VMwareのセッションです。資料は後程メールで通知される予定。

PCoIPは暗号化されてるのでVPN無しで使用可。
 →デバイスの管理が不要に。

●既存アプリケーション資産の管理
・ThinApp
・RDS Hosted Apps(New!)
・VMwareMirage(New!)
・VMwareAppVolumes(ComingSoon)
 →管理者からアプリケーションが入った隠しドライブ相当を動的に付加。
  Cドライブのイメージ管理が楽になりますね。
VMwareのデモでCitrxiReceiver動かしとるw
AirWatch今までで一番、といっていいぐらい高かったです。

●その他
・FTが複数vCPUで可能になった。

【C-3:ユーザ部門がリードする! ビジネス=クラウド×開発】
結局、「組織・文化」の壁が立ちはだかる。

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2015/02/03

OpenStack Days Tokyo 2015

今年は初日だけ参加

【K1:キーノート講演】
聞き流してました。

【D1:OpenStackを活かすNECのクラウドサービスとソリューション】
■OpenStackへの取り組み
・開発コミュニティへの開発参加
・OpenStack Foundationへの参画

kiloでは…
・8つのコンポーネントで15名の開発者
・5つのコンポーネントで7名のコア開発者
意外と少ないというのが感想。

■NFVにおける取り組み
Network Functions Virtualization
ネットワークアプライアンスをすべてソフトウェアで、というお話。
今年から本格的な商用フェーズに入ります。
データプレーンの仮想化も実現しました。

☆NFV要件
・リアルタイム性
リソース競合、仮想化オーバーヘッドによる処理時間のゆらぎを解消するために、スケジューラを独自拡張しました。

・ネットワークE2EでのSLA保証
帯域、遅延、ロス率などのネットワーク品質がサービスの提供にダイレクトに影響。
ネットワークスピードに特化したリソース配置のアルゴリズムを開発。

・相互接続性
様々なノード種別、多数のベンダ、バージョンなどの相互接続性を担保。

Open Platform for NFV

☆まとめ
・通信ネットワークにもOpenStackが導入されていく
・導入に向けてOpenStackの強化を実施中
・OPNFVのようなオープンな取り組みもスタート

■OpenStack Solution
1.NEC Cloud IaaS
 STDとHAは同一データセンタです。
2.NECクラウドリファレンス
 サービスオリエンテッドなDCの実現
 「ロケーションフリー」、「プロダクトフリー」を掲げています。
 SDN対応の強化、マルチDC管理、仮想・ベアメタル統合管理
3.NECクラウドプラットフォーム
 オンプレミス向けのプライベートクラウドソリューション
 ※グローバルマーケット向けなので操作画面はすべて英語です
 ※Ubuntuでやってます。RedHatは計画中
4.大規模実証事例
 ドコモとの共同実証。プレスリリースで発表済み。
5.クラウドサービス事例
 「e-NAVIGATOR」
 フルOSSでDevOps基盤を構築しています。

■まとめ
OSSはこれからもキーテクノロジー

【P2:クラウドを使いこなす技術、その到達点"RACK"】
■CTCのOpenStackへの取り組み
・基盤構築
・クラウド活用
・クラウドネイティブ
 →RACK

「OpenStackは使えるか?」の議論はすでに終了。
「OpenStackをいかに活用するか?」がポイント。

クラウドネイティブなシステムとは?
Designing for the cloud
http://docs.openstack.org/arch-design/content/designing-for-the-cloud.html

■デモ
モンテカルロ法による円周率近似計算を子VMで。
シェルスクリプトで大量ファイルのgrep/sed

https://github.com/stackforge/rack

RACKもOpenStackコミュニティで開発しています。

CloudNativeHackathonを企画予定です。
CloudNativeApplicationの可能性を広げていきたい。

【NECがお勧めするオンプレミス・プライベートクラウドソリューションのご紹介】
・マスターコントローラ*2、コンピュート*2、ストレージ*3のノードが最小構成。
・ストレージはCephを使用。
・2Uに8コアのAtom*46台を集約。
・BMCで監視可能。

・ラックのリアドアに相変化冷却ユニットを開発。動力なしで1/2を排熱。
 →残り1/2は従来通りの熱交換。

SUSEのブースでは名刺と引き替えに発売されたばかりの↓を配布していました。
なんと豪気な。

http://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798139784

Img_1496

 

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